2016年09月07日

ラム南蛮

私は大のラム(酒のrumではなく肉のlamb)好きで、北海道に住んでいた頃は、肉料理を作るときには専らラムを使っていた。マンションの近くの肉屋へ行けば、肉屋の店主は私を見るやいなやラム肉へ手を伸ばす次第であった。

そんな具合であったので、年末に年越し蕎麦を作ろうと思ってスーパーを物色していたら、「ツムラの生蕎麦」が一瞬「生ラム」に見えて気が狂ったかと思ったことさえある。

結局その年の年越し蕎麦は「ラム南蛮」を作った。鴨南蛮の鴨をラムに変えた、私の考案した料理である。味は、可もなく不可もなくといったところか。

他に今まで作ったことのあるラム料理は、ラムカレー、ラムシチュー、ラムの角煮(豚の角煮をラムにした)、ラムのスパゲッティボロネーゼ、ラムのラグー、ラムじゃが(肉じゃがをラムにした)、ラムの生姜焼き、ラムの筑前煮、ラムの麻婆豆腐、ラムコロッケ、ラムステーキ、ローストラムなど。ラムはやや臭みがあるので、臭みを打ち消すラムの角煮やラムの麻婆豆腐はかなりの成功を収めた。

これほど日本ではラム肉を欲していた私であるが、サンディエゴに住むようになり、ラム肉の入手が容易になった。もちろん近所のスーパーマーケットでも手軽に手に入るが、先日イスラム系のNorth Park Produceというスーパーマーケットに行ったところ、種類豊富なラム肉が陳列していた。ラムのひき肉やもも肉、肩肉、ラムチョップはもちろん、マトンや羊の頭まで売られていた(これはどう料理するのか?)。この店には一切牛肉が置いていなかった。

しかしながら簡単に手に入ると思うとなかなかラム肉を調理する機会が減ってしまうのは、人間の定めであろうか。
posted by Alexis at 15:21 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月17日

メキシコ国境

IMG_20160213_160827.jpg
島国の日本に住んでいると国境を見ることがないので、以前から国境を越えることに憧れを抱いていた。ヨーロッパの国境はあってないようなものなので、看板の言語が変わったと認識するぐらいで面白くないが、大学生の頃訪れた南米では、コスタリカからパナマ、アルゼンチンからチリを徒歩で越えたことがある。しかしいずれの場合も川や山脈があるだけで、特に不思議な印象は受けなかった。

5, 6年前、観光でサンディエゴを訪れた際、徒歩でメキシコ側の街であるティファナに行ったことがある。鉄格子でできた回転ドアを通り、川にかかる長い歩道橋を渡るともうメキシコで、何の入国審査もなかったのに衝撃を受けた。しかしもっと衝撃だったのは、観光を終えて帰ろうとしたら何百メートルもメキシコ人が長蛇の列をなしてアメリカに入国しようとしていたことだった。

上の写真は、サンディエゴ郊外でアメリカ最南西端のメキシコ国境。見ての通り、トランプが大統領になる前から国境には壁(鉄柵)があり、沖の方まで続いている。柵の向こうは賑やかで、大人や子どもがビーチサッカーや海水浴などを楽しんでいる。手前側はティファナ川の河口周辺一帯が州立公園となっており、閑散としている。ところでティファナ川はメキシコに発し、海の目前でアメリカ側に入るのだが、メキシコ側で下水が垂れ流されているために汚染が激しく、ここのビーチでは海水浴は危険との看板があった。柵の向こうではみんな普通に泳いでいるのだが…
posted by Alexis at 05:52 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする