2016年03月31日

入試業務3

昨年に引き続き、UCSDの大学院の選考業務に携わった。「入試業務1」で書いたとおり、応募者約800人(うち外国人600人)に対して合格者約60人(20人)と高倍率であることには変わりはない。気になった点をいくつか書こう。
  1. GREは意外に重要である。GREのQuantitativeで満点またはそれに近い点数を取るのは常識で、そのことを言っているのではない。GREのVerbalが意外に重要なのである。GREは足切りに使うだけなのだけれども、日本人応募者の半分以上がVerbalで足切りになっていた。もちろん、UCSDでは厳密な基準ではないから足切りに遭った願書も一応は目を通すけれども、他の大学院は厳密に足切りにしているかもしれない。無駄に不合格になるのを防ぐためにも最低限の点数は取ろう。目安として、下から30%以上(147点以上)にはなりたい。(ここにGREの得点分布表がある。)
  2. Writing sampleも重要である。以前の記事では、力作があるなら添付するべきだし、力作がないなら添付するべきでないと書いたが、迷ったら添付した方がよい。外国人の応募者の多くは母国で修士課程を出てからPhDに応募してくるのだが、修士を出たということは修士論文を書いたというはずだ。もしそれがWriting sampleとして添付されていないと、評価する我々としては「論文を書く能力がないから添付しなかったのだろう」と否定的に捉える。最近は中国勢が大挙してPhDに応募してきており、有名大学から数学も含めてオールAの成績を取ってくる学生も何十人もいる。彼らをどうやって選別するか?いま一度大学院の目的を考えて欲しい。PhDプログラムは、「有名大学の研究職に何人就職させたか」で評価される。有名大学の研究職を得るためには、創造性が必要だ。勉強ができること(秀才)は創造性があること(天才)の必要条件だが十分条件ではない。そこで我々選考委員は秀才の山から天才の卵を掘り出すために、推薦状の行間を読んだりWriting sampleに目を通したりするわけである。
posted by Alexis at 01:39 | 学習関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする