2014年08月02日

下落相場の心構え

米国株が4日続落した。株が下がるとショックを受けたり、恐怖感に駆られたりする人がいる。4日続落程度では下落相場とも言えないけれども、恐怖感を乗り越える方法を紹介しよう。

ウォーレン・バフェットの言葉だと思うけれども、「あなたが今後牛肉を消費していくと仮定して、牛肉の価格が上がるのと下がるのとどちらがいいか?」答えはもちろん下がったほうがいい。では「あなたが今後株を買っていくと仮定して、株価が上がるのと下がるのとどちらがいいか?」答えは同様に下がったほうがいい。要するに、株を運用するのが老後の生活という遠い将来のためで、今収入があるならば、今の株価が下がったほうが安値で買えて、将来的には得だ、というよく考えると当たり前の話である。

かつては私も株価の上げ下げに一喜一憂していたことがあった。2008年の秋は、1日で持ち株が10%下がる日もあって、文字通り眠れないことがあった。しかし「資本主義社会が崩壊しない限り株より長期的なリターンが高い資産はないし、資本主義社会が崩壊したら何をしても無駄」と自分に言い聞かせ、持ち株を売るどころかむしろ買い増していった(幸い、当時はまだ現金を持っていた)。そうやって下落相場に耐えてきたおかげで、今では株価が下がったほうがむしろ「しめしめ、安く買えるぞ」みたいな感じで嬉しくなってくる。(上がったら上がったで嬉しいが。)4日続落後に給料日があり、給料から確定拠出年金が天引きされて安く買えたのでよいタイミングであった。
posted by Alexis at 11:33 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月23日

クレジットカード

以前の記事「節約術」で、クレジットカードの話をちょっとだけ書いた。今回以降、クレジットカードを使った節約法をより詳しく議論する。

その前に、クレジットカードの仕組みを復習しよう。あなたが店で1万円のものをクレジットカードで買ったとする。すると、カード会社は販売店に対して、手数料を引いた額を支払う。仮に手数料率が5%だったとすると、店はカード会社から9500円もらう。「クレジットカードで払う」と言うと嫌な顔をされることがある(タクシー運転手に多い)のは、店から見たら1万円で売れるものが9500円になってしまうからだ。それでも店がクレジットカードでの支払いを認めるのは、客が現金を持っていなくて売れないよりも、5%引きでもカードで買ってくれたほうがましだということと、カード会社との契約で現金価格とカード価格を差別するのが禁じられているからである。(ガソリンスタンドは何故か現金価格とカード価格を差別していることがあるが、理由は知らない。)

さて、あなたがカードで1万円の買い物をしたら、1ヶ月は金利がかからない。それ以降は10%以上の金利がかかる。カード会社は販売店からの手数料と、残高を一括返済しない客からの金利で儲けている。カード会社は、客が債務不履行しない限り客がカードを使えば使うほど儲かるから、現金ではなくカードで支払ってもらいたい。そこで、カードで支払うとポイントがついて客に還元される仕組みになっている。

では本題に戻ろう。毎月一括返済する客から見たら(一括返済することを強く勧めるが)、ポイント還元率の高いカードがよいカードということになる。そのため、還元率の高いカードをいくつか組み合わせて還元率が最大になるように消費するのがよい。(もちろん、ポイント目当てに消費するのは本末転倒で、ポイント以前に節約に励むのは基本だが。)私の持っているカードは次の通り。
  1. Capital One Venture Visa Card: 全ての支払いに対して2%のポイントがつき、旅行関係の支払い(交通費、ホテル代など)を取り消すという形でキャッシュバック。更に海外利用時の手数料が無料(普通は1.5%ぐらいかかるのでかなり有利)。年会費60ドル。
  2. American Express Blue Cash Preferred Card: スーパーマーケットは6%, ガソリンは3%, それ以外全ての支払いに1%のポイントがつき、キャッシュバック。年会費75ドル。
  3. Amazon Visa Card: Amazon.comの支払いに3%のポイントがつき、キャッシュバック。年会費無料。
  4. Target REDcard: 日用品店のTargetの買い物がその場で5%引き。年会費無料。
  5. JCB/View JAL Global Club Card: これだけ日本のカードで、還元率は0.5%, 年会費1万800円とあまり割に合わないが、JALグローバルクラブ会員のステータス維持のため仕方なく持っている。ラウンジが使えるしマイルの加算率も増えるので、大して得もしない代わりに損もしていないと思う。(あとどうでもいいが、JALに乗ると乗務員から「戸田様いつもご搭乗ありがとうございます」と挨拶される。)
言うまでもないことだが、アメリカでは私はスーパーとガソリンはAmerican Express, AmazonとTargetはそれぞれのカード、それ以外は全てCapital One Venture Visaで支払っている。年会費は合計135ドルで、去年は1000ドルぐらいのキャッシュバックがあったから、十分元がとれている。
posted by Alexis at 04:08 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月26日

クレジットカード(続き)

前回の記事によると、日本のカードの還元率がとても悪いということが分かる。これは何故だろうか?説明として考えられるのは、
  1. 日本には社会保障番号がなく、顧客の返済リスクが適切に管理できないこと。このため真面目に借金を返す人が損をし、踏み倒す人が得する。
  2. 日本では何でもかんでも金融サービスの価格が高く(取引手数料の高さ、ボッタクリ保険、金融商品の品揃えの悪さなど枚挙に暇がない)、クレジットカードも例外ではないこと。
  3. カード払いが浸透しておらず市場が小さいので、競争が進んでいないこと。
  4. 一括返済する人が多くて金利収入がないためポイント還元の余地が少ないこと。
これらは仮説に過ぎないけれども。

さて、クレジットカードは海外旅行で最も威力を発揮する。まず海外旅行保険が含まれているカードが多い。しかし最大の利点は、現地での現金の調達だ。海外のATMでクレジットカードを使ってキャッシングすると、0.1%ぐらいの為替手数料で済む。空港などで現金を両替すると最低2%ぐらいの手数料がかかるから、雲泥の差だ。もちろんキャッシングには高い金利がかかるけれども、1ヶ月程度であれば大したことはないし、もっと節約したかったらカード会社に電話して繰り上げ返済すればほとんど金利はかからない。海外の買い物でカードで支払うと、1.5%程度の手数料がかかるので、かつては私は「キャッシングして現金を調達し、現金で払う」ということをしていた。

2006年にサハリンに旅行に行ったときは、ATMがあるかどうか心配だったので一応米ドルの現金を持っていったが、ATMは実際存在し、杞憂に終わった。先進国ならまずATMはあるから、現金ゼロで旅行に出発しても何ら問題ない。とはいえ、2007年にトルコの田舎を旅行していたときに銀行のATMがシステム障害で使えなくて困ったことがあった。そのときは驚くべきことに親切な銀行員が無担保で現金を貸してくれ、翌日ATMが復旧してから下ろして返済した。親切なトルコ人に感激した一方、1日の生活費ぐらいの現金は常に持っているべきだと反省した。

現在では海外手数料ゼロのカードを持っているので、カード払いに変えた。ただし、稀に販売店から架空請求があったりするので、明細書はよく確認した方がよい。一度American Expressに200ドルぐらい架空請求があったので、カード会社に電話したらすぐに請求を取り消してくれた。
posted by Alexis at 08:50 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする