2014年10月31日

2007年カナダ旅行記(4)

10月6日、ハリファックスの南100kmほどのところにある、Lunenburgを見た。
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名前から想像されると通り、ドイツ系移民の作った街で、古い建物が幾つか残っているのと漁業の歴史が長いのとで世界遺産に登録されている。街自体は思ったほど可愛くなかったが、漁業博物館は面白かった。昼は典型的なfish and chipsを食べた。ハリファックスに戻るともう15時過ぎで、博物館や要塞を見たかったが時間が足りなかったので、街の中を散策するだけで終わった。夕食はタイ料理を食べた。味はまあまあ。
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10月7日、いよいよ帰国の途に就いた。車を運転し始めるとエンジンから変な音がしたが、2日前の橋を渡ったところでガタガタと大きな音を立てたきり、エンジンが止まって全く動かなくなってしまった。保険が余りに高いから、保険を使わせてやろうなどと妻と冗談を言っていたのだが、それが現実になってしまった。 幸い、エンストしたのは原生林の中の高速道路ではなく、橋から500mほどのところだったので、高速道路の路肩を歩いて橋の管理人に助けを求めた。事務所でレンタカー会社に電話すると「車を路肩に放置して鍵だけ抜け。タクシーを呼んで空港に行き、鍵だけ返せ」とのことだったので、その通りにした。タクシー代は後で保険金が下りるそうだ。我々の車はシボレーのコバルトという車だったが、それにしても駄目な車だった。アメ車は駄目だと一般化したくなるくらいだ。普通のセダンなのに燃費はリッター9kmぐらいで、坂道では馬力不足でゆっくりしか登れない代物。2471km走っただけでエンストしてし まった。運転日数8日間でこの距離は結構疲れたが、右車線で走るのは意外にも違和感がなく、カナダの道路は幅が広く、信号が少なく、標識も的確だったので 地図・ナビなしでも十分運転できた。

以上がこの旅行の要約である。カナダで10日間はやはり短い。次はもっと長く行きたい。
posted by Alexis at 07:00 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月17日

冬季休暇1

まだ私がYale大学でPh.D.の生徒だった頃の話である。2008年の1年生の頃、私は家族を日本に残し、単独で渡米していた。冬に妻も長期休暇を取ることができたので、New Havenへ10ヶ月になった息子と共に訪れた。これはその際の波乱万丈な旅行記である。

12月15, 17, 19日はそれぞれマクロ・ミクロ・測度論の期末試験であった。妻子がNew Havenに到着したのは19日であった。本来ならば、試験のない日に来てもらって、空港まで車で迎えに行くところであるが、飛行機を予約したのが試験の日程が決まる以前で、私の試験日と到着日とが重なってしまったため、彼らにはニューヨークのJFK空港から乗り合いタクシーでNew Havenに来てもらうことになった。しかも、私の試験時間と妻子のNew Havenへの到着予定時刻とが完全に重なっていたため、友人に代わりに待ち合わせをしてもらうことになった。

妻は旅行中携帯電話を持っていなかったので、待ち合わせ場所などを入念に計画したつもりだったが、当日は予想外のものすごい大雪で、高速道路が渋滞となり到着時間が大幅に遅れた。一方、測度論の試験は過去問よりも随分易しく(寧ろ、過去問が異常に難しかった)、試験時間の半分以下で解き終わってしまった。そ こで、待ち合わせ場所に向かって友人と合流する。妻に伝えた待ち合わせ場所は経済学部のラウンジであったのだが、大雪のため事務が早く閉まってしまい、鍵がないと入れなくなっている。そこで、一人は学部の入り口で、もう一人は乗り合いタクシーの到着場所(学部から100mほど離れている)でというように分散して待つ。が、待てど暮らせど妻子は来ず、車を出してくれた友人が用事があるというので、一旦家に戻って自分の車で戻ってくる。ほどなくすると、妻から 電話があって、経済学部のラウンジにいるとのこと。私が車を取りに戻っている間に着いたものと見えて、鍵が閉まっている経済学部には偶然通りかかった学生が鍵を開けてくれて中に入れてくれたらしい。電話はラウンジにいた学生から携帯を借りたそうだ。何はともあれ、吹雪いている外で待たずに済んで本当によかった。友人らに感謝して帰宅し、残り物の夕食を食べる。

20日は当初はNew Havenの街を散歩する予定だったが、30cmほど雪が積もっているので諦めて車で買い物に行ったり、家でだらだらして過ごす。

21日の昼はビジネススクールの知り合いの日本人の家族に食事に招待される。食事は和食だろうと予想していたが、意外にもケチャップライスとかアメリカ的な献立が多くて驚いた。尤も、アメリカ的な杜撰さはなくて洗練されてはいたが。夜は先日待ち合わせに奔走してくれた友人らとNew Havenで一番美味しいSally's Apizzaというピザ屋にピザを食いに行く。ここはサービスは最低だが、味は最高だ。帰り道、車の暖房が全く効いていないことに気づく。翌日からカナダに出発するのに大丈夫だろうか。

22日、車の暖房を確認するが、やはり効かない。スバルに電話して、直してもらうため店に向かう。ところが向かう途中で暖房が効き出したので、修理はキャンセルして家に戻る。昼食後、カナダに向かう。ケベックまでの道のりは片道800キロで、赤子がいることを考慮すると1日では非現実的だ。そこで、中間地点のSt Johnsburyにホテルを予約しておいた。ホテルまであと80キロというところでまたもや暖房が止まった。外は気温が摂氏マイナス14度で、車の中も あっという間に寒くなった。厚着してホテルを目指すが、非常に辛い。寒い中車でレストラ ンを探すのは嫌なので、マクドナルドで夕食を食べる。

23日、気温は摂氏マイナス23度。相変わらず車の暖房は効かない。流石に耐えられないので、近くのガソリンスタンドに入って診てもらう。修理工は原因は分からないと言ったが、近くにスバルの店があると教えてくれたので、そこに行く。こんな片田舎にスバルの店があったのは不幸中の幸いだった。因みに左のワイパーも動かなくなっていたのでついでに治してもらう。費用は100ドルで、車の購入後3ヶ月以内だから保証が効くはずだと主張したが、購入した 店舗と話をつけてくれと言われて泣く泣く全額支払う。何はともあれ、暖房は直った。

気を取り直してバーモント州の北上を続け、国境を越えてカナダに入る。この辺りは本当に田舎で、車窓からは殆ど森林しか見えない。モントリオールとケベックを結ぶ高速道路と合流する地点で、毎度のことながら、私の好きなローストチキンのチェーン店に入る。St Hubertという1951年から営業するこの店は、本当に美味いローストチキンを出すのだが、店舗はケベック州を中心に展開し、それ以外はニューブランズウィック州に2店舗あるのみである。カナダないし北米全域に拡大したら成功しそうなものだが、まだそうはなっていない。私は鶏1/2羽、妻は鶏もも肉1 /2羽分を食べた。

ところでこの車はしつこい交渉の末(http://alexisakiratoda.seesaa.net/article/408227130.html ”檸檬購入”参照)、数週間前に手に入れたばかりの車である。つまりこの車は”檸檬”であったことが証明されたわけだ。

続く
posted by Alexis at 16:17 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月19日

冬季休暇2

St Hubertでの昼食を済ませると、ケベックまでは120km程度で、日没前後に叔母の家に到着した。ここには27日まで泊めてもらった。叔母の家には姉と二人の子供と、父が来ていた。姉の子供は上が(確か)4歳の女の子、下が10ヶ月の男の子で、下の子は息子とほぼ同月齢である。(誕生日が2週間ほど早く、子宮内にいたのも2週間長いから、実質的に1ヶ月息子よりも年上である。)子供たちはてんでばらばらに玩具で遊んだりテレビを見たりしてい る。(私の家にも、姉の家にもテレビはないので珍しいらしい。)夕食は典型的なカナダ料理である鶏のパイであった。ほぐされた鶏肉や野菜を煮込んだクリームシチューのようなものをパイで包んだものである。昼食が遅くてしかも量が多かったのであまり食欲がなく、少しだけ食べる。

24日、午前は祖母の見舞いに行く。2008年の8月に会ったときとあまり様子は変わっていなかった。認知症になっているが、まあ元気そうだ。妻子と一緒に祖母と写真を撮る。大腸癌が既に肺転移しているので、最後の写真かもしれない。長居すると祖母を疲れされることになるので、昼前に撤退してショッピングセンターに行く。自分で欲しいものは別にないが、子供の服を買う。昼食は、フードコートでPoutine(プティーヌ)を食べた。
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これはフライドポテトにチーズとグレービーソースをかけた、ケベック州の典型的なジャンクフードで、食べ過ぎると気持ち悪くなるが、1年に1回ぐらいは無性に食べたくなるのである。ロシアの首相と同じ名前だが無関係である。夕食は叔母の家に戻ってラグーというこれまた典型的なカナダ料理を食べる。これは鶏出汁の効いたブラウンソースで牛肉の肉団子を煮て、蒸したジャガイモを添えて食べるものである。(野菜はサラダなど他のものを食べ る。)

25日、クリスマス。自分にとってクリスマスは特別な意味を持たない日だが、祖母の死期が迫っていることもあってこの年はかなり沢山の親戚が集まって、なかなか面白かった。人数が多いので子供は玩具で、大人はモノポリーを遊んだりした。(因みに交渉能力を鍛えた所為か、モノポリーでは1位になった。)妻が4人の子供と同時に遊んでいて非常に驚いた。(私は一人の子供と遊ぶのも苦手で、大人でも4人と同時には会話できない。)あまりに人数が多いので食事は作らず、果物やチーズなどの立食パーティーになった。祖母はこの日は具合が悪くて来なかったのが残念だが、まあ楽しかった。

26日、家族三人水入らずでケベックの旧市街の観光に行く。この日は冷え込んでマイナス20度で、歩くと鼻毛が凍る。景色を楽しんだり土産を買っ たりする。昼食は前回行ってとても美味しかったフランス料理店に行こうと思ったが、オフシーズンで閉まっていたので、別のところに行く。途中で寒すぎて息子が泣いて可愛そうだった。Aux Anciens Canadiens(古風なカナダ人の意味、http://www.auxancienscanadiens.qc.ca/) に行く。ここは20年近く前から何度も行っているが、正統派の古典的カナダ料理が食べれて結構好きだ。(St Hubertのローストチキンの方が好きだが。)私は野菜スープ、野鳥のローストとポークビーンズ、ブルーベリープディングを、妻は野菜スープ、海老のキッシュとサラダ、メープルシロップパイを食べる。カナダ(少なくともケベック州)の食事は、高級レストランでなくてもスープで始まってデザートで終わるのが一般的である。夕食は叔母の家で残り物を食べた。


posted by Alexis at 16:23 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする