2014年10月27日

2007年カナダ旅行記(1)

2007年9月にカナダの東海岸を旅行したときの旅行記を再利用します。

9月下旬の航空運賃はゴールデンウィークや7, 8月よりは安いが、それでも年間を通じて考えれば比較的高い。そこでいろいろ検索して、最も安いノースウェスト航空を予約した。(注:ノースウェスト航空はその後デルタ航空と合併し、現在は存在しない。)ノースウェスト航空は幼少の頃何度も乗ったことがあり、サービスの悪さからノースワーストと揶揄したものだ。この点とアメリカを経由する煩雑さ(入国税や指紋の採取)から私は正直言って嫌だったのだが、エアカナダより3万円ほど安かった上に後者に空席がなかったので已む無くそれにしたのであった。ところが燃油サーチャージが発生し たり、出発時間が何度も変更になって旅行2週間前になって突如帰国便の乗り継ぎができないことが発覚し、久々に怒りを覚えた。旅行会社の担当者の話ではエアカナダに空席が発生したとのことだったのでそれに即断した。ノースウェストへの信頼はこれだけ失墜したので、もう二度と乗ることはないだろう。

エアカナダは昔はもっとサービスがよかったと記憶している(最後に乗ったのは2004年の2月)が、今回は食事のレベルも下がったし、ワインがAOCではなくvin de paysで些か失望した。原油価格の高騰から仕方ないのであろうが。

私は30回ほど海外旅行し、単独個人旅行でも10回は超える自他ともに認める旅行のプロだが、ゴルゴ13が決して失敗をしない狙撃のプロであるのとは異なり、私は時に失敗する。例えば、2004年のチリ旅行では現金の確保の方法で失敗したし(日本円を両替して多大な手数料が発生してしまった。発展 途上国の通貨は手数料が高いので、クレジットカードを使ってATMから引き出すべきだった)、トルコ旅行では感染性胃腸炎や喘息を発症し体調管理が万全で なかった。今回の失敗は、レンタカーの保険である。今回はMontrealからHalifaxまで2471kmを8日間で移動したので、交通手段はレンタ カー以外に考えられなかったが、海外でレンタカーを借りるのは初めてだったので知識の蓄積がなかった。レンタカーを借りる際、保険はどうするかと訊かれ た。保険の内容は何かと問うと、事故の際の対人・対物の損害賠償や自分の医療費などという。日本のレンタカーではこれは強制加入だし、必要な保険だから深 く考えずに加入し、1日当たり28ドルを消費した。次に運転手の追加(妻のこと)に1日11ドルかかると言われた。更に、故障などによるレッカー代等の保 険に1日5ドル、乗り捨て料金で199ドルかかると言われた。レンタル料金自体はマイルを使ったので無料だったが、諸々の出費で600ドル以上かかり憂鬱だった。Montrealの叔父を訪問したとき、保険が高かったという話をすると、保険会社はあれこれ加入させようとするから必要なものだけにしないとい けないよ、例えばクレジットカードの保険もあるわけだしと言われた。確かにそうだ。私のクレジットカードは海外旅行保険がついているので、1日28ドルの 対人・対物の損害賠償や自分の医療費の保険は全く不要だった!また、初日と最終日は私しか運転する必要がなかったので、運転手の追加も2日分減らすことができた。次回海外でレンタカーを借りるときには気をつけよう。

9月30日の午前にMontrealの叔父を訪問した後、250kmほど離れたQuebecまで走って、祖母や叔父・叔母と伝統的なレストランで夕食を伴にした。私はジビエとジャガイモのパイにした。(日本人の口には合わない気がするが、カナダの伝統料理。)妻は野鳥とメープルシロップ入りのポー クビーンズだった。祖母は7月に直腸癌の手術をしたが元気そうでよかった。

10月1日の午前から午後にかけてQuebecの旧市街を観光した。Quebecは世界遺産だけあって何度来てもいいところだと思う。昼はブル ターニュ風のクレープを食べ、ピスタチオのアイスクリームをデザートにした。16時頃にガスペ半島に向けて走り始めた。200kmほど離れた Riviere du LoupでSt-Hubertというローストチキンのチェーン店(ケベック州とニューブランズウィック州にしかないが、昔から大好物だ)で夕食を済ませ、更に100km走ってRimouskiのモーテルに泊まった。

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posted by Alexis at 06:45 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月28日

2007年カナダ旅行記(2)

10月2日は200kmほど走ってガスペ半島で最も標高の高いJacques Cartier山に登ろうとしたが、カリブーの繁殖期で保護のため登山禁止となっており、他のマイナーな山に登った。登りは曇りで展望が零だったが、山頂に着くと少しずつ晴れてきて、眼下に雄大なフィヨルドのU字谷が見えた。下山後、Gaspeの街に向けてまた200kmほど走る。そのうち100kmぐらいが砂利道でうんざりする道程だった。その晩はブイヤベースを食べたがサラダ・メイン・デザートとも量が多すぎて胃破裂になりそうだった。値段も高かったし一人分だけ注文すればよかった。

10月3日は早起きしてフォリヨン国立公園に行った。本当は入場料がかかるのだが、早朝で係員がいなかったのでタダで入ってしまった。これまでも紅葉はなかなか綺麗だったが、ガスペ半島(北緯49度ぐらい)はQuebecよりも北にあるだけあって紅葉が更に進み、松の緑、白樺の黄色、楓やナナカマ ドの赤が混ざり合って、驚異的な美しさだった。北海道でもこれだけの紅葉はないのではないか。フォリヨン国立公園を散策していると、海にイルカや鯨を見た。18年ほど前に来たときはアザラシや鷲も見たのだが、今回は見られなかった。しかし、大きなハリネズミが見られてよかった。ガスペ岬まで4kmほど歩いてまた戻ってきた。

100kmほど南に走り、ペルセ岩を見た。高さ88m, 長さ483mの巨岩で、感動的だ。ペルセ岩は海の中に聳え立ち、干潮時に砂嘴を伝って近くまで行くことができる。ところが今回は立ち入り禁止になっており、18年前の記憶と矛盾していた。明らかに散策路はあるので柵を乗り越えて見に行った。暫く海岸を歩くと、係員が現れ岩から一定の距離には近づかないように言われた。昔来たときは入れたのに何故今日は柵があるのかと訊いたら、別に閉鎖しているわけではなく、夏以外は係員が少ないので入場者を意図的に減らすために柵を設けているとのこと。奇妙だ。
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ペルセの街で昼食とした。予めベーグルのサンドイッチを作っており、果物も買ってあった のでそれで十分だったが、ケベック州にいる間に Poutineを食べたかったのでファーストフード店に入って注文した。Poutineはロシアの大統領の名前とそっくりだが、全く無関係でケベック州特有のジャンクフードである。フライドポテトの上にチーズとグレービーソースをかけたもので、フォークで食べる。空腹時に食べると美味しいが、大量に食べる と気持ち悪くなるので要注意だ。ペルセを発ち、ガスペ半島の南岸を200kmほど走ってアカディア人(かつてノヴァスコシアに住んでいたロワール地方出身のフランス系住民で、ノヴァスコシアが18世紀にイギリスに割譲された際に追放された人々のこと)博物館に行った。宿泊はPointe a la Gardeという街の城だった。城と言っても物好きな人が作った城がホテルになっているだけのことで、高級でも何でもないが。

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posted by Alexis at 02:07 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月29日

2007年カナダ旅行記(3)

10月4日は午前にMiguasha国立公園で化石の博物館に行った。魚の化石が大量に出土するのは世界でもここだけのようで、世界遺産になって いる。化石の後はニューブランズウィックに向けて延々と走った。昼食はBathurst(未だに発音がバサースト(英)なのかバテュルスト(仏)なのか分からない)で再びSt-Hubertに入った。
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また走り、夕方になってKouchibouguac国立公園に行った。ここで浜辺の沼地を散策してから Shediacまで走り、夕食はロブスターを食べた。ロブスターの漁期は地域によって異なり、ケベック州は短いのだが、ここは4月から10月まで半年ほど漁をしているので、ぎりぎりで食べることができた。勿論、悶絶するほど美味しかった。宿の当てはなかったのでShediacでモーテルに入った。

10月5日は更に南下してファンディ湾に出た。ファンディ湾は潮汐差が世界最大で、16メートル以上を記録している。我々が行ったときは丁度干潮で、海を見ると広大な干潟となっていて印象的だった。Economyという奇妙な名前の街で森を散策して滝を見てからノヴァスコシア州に向かった。州境を超えると、これまで道路標識が英仏混合だったのが英語だけになり、外国に来た気がした。ハリファックスが目前というところでガソリンが殆ど空になり、高速道路を出た(カナダは高速道路が無料で、ガソリンスタンドは基本的に高速道路の外にある)が、なかなか見つからず、走り回るわけにも行かないので車を停めて人に尋ねた。いざ満タンにしてハリファックスに向かうと、橋の通過が有料で、25セント硬貨3枚を無人の袋に投げ込むことになっていたのだが、硬貨が1 枚しかなく、打開策を考えている間に後ろから車が来て立ち往生してしまった。困ったと思ったところで後ろの車の人が硬貨をタダでくれて助かった。夕食はたまには変わったものをということでガイドブックに載っていたイタリア料理店に入ったが、味はごく標準的だった。(カナダのレストランは、一般に「喉を通らないくらい不味い」ということはまずないが、(カナダから見た)外国料理のレベルは高くない。)カナダのレストランの嫌なところはチップを払う点だ。いい加減こういう制度は廃止して透明性のある料金体系にしてほしい。第一、チップをもらうウェイターは所得把握が困難で恐らく非課税だから、公正でない。ウェイターはチップをもらうからにはそれなりのサービスをするが、その一環として味はどうだとか訊いてくる(“The pizza is as good as the one I ate in Italy''と大人の対応をしておいた)。食後に(いつものように)デザートは要らないかと訊いてくるから、我々の胃はカナディアンサイズじゃないから入らないよというと、お姉さんはカナダはまだマシよ、アメリカなんてもっと食べるんだから。隣のテーブルがそうだけどね、と言ったので爆笑してしまった。 ハリファックスのホテルはなかなかいい部屋だった。
posted by Alexis at 06:51 | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする