2014年11月06日

上野動物園の経営

妻の姉一家が初めて我が家を訪問した時のことだ。義理の姉は子供が3人いるのだが、皆遊び盛りで家の中を走り回っていた。どうせ汚れると予想して敢えて掃除をしなかったのだが、正解だった。昼食は自家製ピッツァ。午後は上野動物園に行った。義理の甥が爬虫類が好きだと聞いていたので、以前から上野動物園に行くつもりだったのだが、偶然この日は無料公開日で一石二鳥。ところが、無料の所為か大混雑で、爬虫類館に行くのは諦めてしまった。動物を見たというよりも人間を沢山見た。

ところで、上野動物園は多分都営だと思うが、経営が全くなっていないと思う。大人600円、子供200円という入場料は安すぎて、この価格設定で 黒字になるとは思えない。かき氷250円というのは独占料金でぼったくりだが(勿論自分では買わなかった。義理の母が義理の姪や甥に買っていたが)、これで多少の利益を上げたとしても、黒字転換は困難だろう。平日と休日で価格を差別した上で、大人1500円、子供900円ぐらいにすべきだと思う。そもそも都が動物園を経営する意味はあるのか?入札して民間に売却すべきだと思う。(ただ、民間に売却したら、動物園を廃止して超高層ビルやマンションからなる 「上野ヒルズ」でも作ってしまうだろうが。)

そこで余計なお世話ながら、上野動物園の経営を分析してみた。

データは少し古いが、2007年度の入園者数は340万人で、大人600円、子供200円という入場料を仮に平均400円と仮定すれば、収入は13億6千万円。一方、 上野動物園の面積は140,000m^2で、地価を1m^2当たり428万円と仮定すると(この仮定は、上野動物園のすぐ近くの上野4丁目の公示地価で近似している)、上野動物園全体の地価は5992億円。従って、年間利回りは0.227%である。(しかも、これは収入と利益が等しいと仮定した場合の話で、動物の餌代や飼育員の人件費がかかるから、実際には利回りはもっと低いはずだ。また、公示地価は市場価格よりも低いから、利回りは更に低く、恐らく 0.1%程度だろう。)

普通、不動産投資では年間利回り4-5%は行くから、やはり上野動物園の存在は税金の無駄使いだ。売却して上野ヒルズにするのがよかろう。動物が見たければ、旭川の旭山動物園に行けばいい、などと言うと、子育て中の親や子供たちなどを中心に、多くの国民から激しい批判を受けるだろうか。
posted by Alexis at 06:16 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月07日

マクドナルドのポテトの値段

地方都市に出張すると困るのは食事である。ネット上でのレストランのレビュー数なども少なく、参考にならないことが多いからである。そこで私が採る方法は、マクドナルドに行くことである。(因みに、日本の地方都市への旅行ではなく、海外旅行ならば、この方法の他にauthenticな中華料理店に入るというものもあるが、アメリカの田舎にはauthenticな中華料理がないことも多い)マクドナルドでは、100円マックというメニューがあるので、決まってチーズバーガー2個にあとはコーヒーをつけたり別の100円メニューをつけたりして、大抵300円、ときに400円で済ませている。(メニューの選択には財布の中の硬貨の分布が影響することも多い。私は硬貨をできるだけ少なくしたいと考えているので、切りがよくなるように注文する。)

こうしてこの日もマクドナルドに行った。アルバイト先から交通費を受け取った関係で、財布の中の硬貨が500円玉2枚、100円玉2枚、50円玉2枚、10円玉5枚などという通常では考えられぬ分布をしていたから、ハンバーガー2個とシャカシャカチキンを注文して300円を支払った。(飲み物はアルバイト先にポットとお茶があったのでそれで済ませた。)品物を待つ間、マクドナルドの価格設定について考えていた。

フライドポテトなどは安く作れそうなのに、Mサイズで267円と高い。しかもSサイズですら100円マックには入っていない。私はこの理由についてこう推論する。一般に、マクドナルドに来る客はポテトが好きだ。或いは、バーガーとポテトは不可分と考えている。ところが、ポテトを安くしてしまうと、私のような輩が安い単品メニューばかり注文してしまって利益が上がらない。そこで、単品のポテトは敢えて高くすることによって、セットメニューのお得感を演出し、セットメニューに需要を誘導し、利ざやを稼ぐのだ。つまり、ポテトの高い価格設定はポテトで稼ぐのではなく(単品の)ポテトを買わせないためにある、というのが私の理論である。

実際、マクドナルドでポテトだけを食べている人など見たことがないから、私の理論もあながち間違ってはいないのかもしれない。
posted by Alexis at 05:23 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

秋田の再建

秋田へ日帰り出張をしたときのこと。秋田に来るのは二回目だが、私用で来た前回は新幹線で、うんざりするほど時間がかかったと記憶していたから、公用の今回は迷わず空路を選択した。

空港からタクシーで中心部に向かうと、青空が広がり、眩しいばかりの新緑が清々しかった。道路は、片道2車線で中央分離帯があり、高架になっていた。 秋田は土建王国なのかと思ってしまう。目的地に着くと、タクシーの運転手は帰りは何時かと訊く。19時と答えると、迎えに来てもいいかと訊く。構わないと 答えると、では19時に同じ場所で、と言い残して去って行く。後になって価格交渉をすればよかったと後悔する。

さて、仕事中に秋田の経済について考えた。秋田は人口増加率が日本の中でも低く(人口減少率が最大と同義)で、人口10万人当たりの自殺率も高い。人口減少の原因は、高齢者の死亡による自然減だけでなく、生産年齢人口の流出もある。地価の下落率も、確か日本で最低レベルだったと思う。

暗い統計が並ぶが、個人的には現在秋田には空前絶後のチャンスが訪れていると思う。それは、地球温暖化と国際商品市況の高騰だ。地球温暖化によ り、年々米どころは北上し、秋田や北海道の米が新潟に引けを取らないどころか、寧ろ上回るくらいの品質になってきた。そこに、世界的な穀物価格の高騰がやってきた。これにより、国際競争力のないと思われていた日本の農業(特に秋田の米)が、突如競争力を持つようになった。温暖化と商品高騰という二つの外生的なショックを利益に結びつけるのは、原理的には単純だ。秋田の農地を集約して、大規模農業を展開して生産コストを下げ、日本海を渡って中国やロシアで高品質な米を売りまくればいい。輸出用ブランドとして、秋田小町ではなく秋田小姐(xiaojie)にでもするといいだろう―と思ったが、後者には別の意味があるので秋田小町のままでいいだろう。

帰りのタクシーで、タクシー代金値上げの効果を尋ねたが、売り上げは横ばいだそうだ。東京は減収、長野は増収、秋田は横ばい。運転手は、規制緩和もいいが生きていけるようにして欲しいとぼやいていたが、東京の人力車が浅草を除いて消えてしまった如く、秋田のタクシーも斜陽産業だろう。彼には是非、農業に転向してもらい、中国向け輸出で巨万の富を築く稲作王になって欲しい。
posted by Alexis at 06:23 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする