2017年05月30日

ポートフォリオのリバランス

以前記事で何度か書いた通り,私は基本的にインデックス投資を勧めているのだが,最近の株価を見ているとやや心配にならないこともない。下のグラフはVTIというアメリカ株のインデックスETFだが,2007年から2009年の金融危機は何でもなかったかのような上昇率だ。The Equity Premium and the One Percentという私の論文のモデルによると,今後5年のアメリカ株の期待リターンは年間たったの0.6%という計算になっている。

VTI.PNG

2017年4月末の時点で,私の家計資産は80%不動産(サンディエゴの自宅),10%が現金および短期・中期の債券(アメリカ国債,社債,資産担保証券など。これらはBNDというETFを通じて間接保有している),マイナス30%が住宅ローン,残り40%が株(VTI, VXUSなどのETFやインデックスファンドで運用)で、株のうち70%がアメリカ株、30%が国際株式になっている。なので、「分散投資が大切だ」と言っておきながらあまり分散されていない(不動産の比率が圧倒的に多いし,株のうちアメリカの割合が高すぎる)。

そろそろポートフォリオのリバランスを考える時期なのかもしれない。そうなると何を減らして何を増やすかが問題だ。低金利だがインフレ率が少し上がってきた昨今は債券は魅力的ではないし,アメリカ株はPER (Price-Earnings Ratio. 株式時価総額を企業の収益で割った値)が20とかなり高めで,これまた魅力的ではない。REIT(不動産投資信託)はまだ配当利回りが高いが,既に不動産の投資割合が高すぎるので考えにくい。すると消去法でアメリカ株を売って国際株式の割合を増やすか?

下のグラフはVTI(アメリカ株),VXUS(アメリカ以外の株),VWO(新興国株)のETFのPERを2013年から計算したグラフで,アメリカ株は15から20へと上がっているのに,新興国株はずっと12前後でほぼ変化していない。

PER.png

下のグラフはVWOの2005年からのチャートで,2007年から2009年にかけて1/3になり,その後2010年まで多少回復したものの,それ以降は全然上がっていない。

VWO.PNG

従って,地政学的リスクはあるものの国際株式(特に新興国株)が有望な気がしてきた。この番組によると素人が財テクにまた興味を持ってきたみたいだから,まだ上昇余地はあるか?
posted by Alexis at 03:56 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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