2015年06月16日

法定速度の不合理

題名を誤解しないでほしい。何も「道路の速度制限は不必要だ」と主張しているのではない。「制限速度を政府が一律に決めることは合理的ではない」と主張しているにすぎない。

北海道の北見市と釧路市をつなぐ国道240号線を例にとろう。私はかつて北見に住んだことがあるから、その道路は何度も通ったのだが、阿寒湖周辺の山間部を除けば傾斜もカーブも緩く、時速90キロ程度で走っても何ら問題がなさそうである。実際、多くの車がその速度で走っており、たまにパトカーが前方を走っていると渋滞が生じる。同じことは道東の国道241号線、242号線、272号線、273号線、391号線、その他多くの国道にも当てはまる。

法定速度を一律に定めることは、運転手が被る不便に加え、二重に不合理である。第一に、北海道の一部のように実態に合わない規制だとしても、法律は法律なので警察が取り締まらねばならず、そのコストは税金を通じて社会に転嫁される。第二に、規制が厳しすぎると運転手が無視するので、本当に規制が必要な急カーブに気づくのが遅れ、事故が増える。イソップ寓話のオオカミ少年と全く同じ理屈だ。

以上の議論から、政府が法定速度を一律に定めることには何らの根拠もない。道路の制限速度を何に定めるかは、道路状況に応じて自治体が臨機応変に決めるべきだ。
posted by Alexis at 06:09 | 小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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