2015年03月06日

Stocks for the Long Run

Jeremy Siegel, "Stocks for the Long Run"という本に示唆に富む表現があったので引用しよう(筆者意訳)。



「未来の予測は二つしかありえない。経済がこのまま混沌に突入するか、復活するか。前者の理論はばかげている。混沌では、どんな資産も価値を持たない。債券も株も銀行預金もゴールドも価値を保存しないだろう。(農業などを営む)不動産でさえ、所有権が尊重されないのでは無価値だ。前者の予測の下では、如何なる対策も立てようがない。今回の恐慌は、歴史上初めての恐慌ではない。史上最悪の恐慌ではあるかもしれないが、過去のいずれもその後事態が改善したように、今回もそうなるだろう。唯一つの問題は、それがいつ起きるかだ。「2007年の株価は異常に高かった」と今言えるように、数年後には「あのときの株価は異常に安かった」と言うときが来るだろうと自信を持って主張できたらよいのだが…」

因みに引用中で2007年と書かれているのは、実際には1929年で、上の文章は株価が高値から85%下がった1932年5月、株価が底を打つ2ヶ月前に、あるファンドマネージャーが書いたものである。何と示唆的な文章だろうか。
資本主義の繁栄に期待するのは宗教みたいなものだが、暗黒時代が来ると予想しても手の打ちようがないのなら、混沌の到来を心配するより資本主義の信仰にすがって株に投資し続けた方が、ずっと健全な精神状態を維持できると思う。
(実際、この境地に達してからは、株のことでくよくよしなくなり、よく眠れるようになった。)
posted by Alexis at 08:38 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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