2015年11月09日

自社株買い

2008年はYaleでPhDの1年生として勉強していたが、11月22日から30日のThanksgiving休暇期間中、日本に戻った。

11月中旬からNew Havenはとても寒くなった所為か、毎日水道水でうがいをしていたにも関わらず出発前日に風邪を引いてしまう。(昔読んだ医学論文で、水道水とイソジンでのうがいによる風邪の予防効果は差がないが、うがいをすることで風邪を引く確率を4割ぐらい下げられると知ったから、無料の水道水でうがいしていたのである。)11月21日の金曜日の早朝、予約したミニバンでJFKに向かう。途中で他の人を拾ったり、最初に乗って最後に降りたのが私であったこともあって、空港まで2時間45分もかかって疲れた。JFKにはタクシーと電車・地下鉄を乗り継いで行くという方法もあるが、どちらがいいのだろうか。

空港でチェックインを済ませると、直ちにアメリカン航空のラウンジに入って時間を潰す(JALと提携しているので入れる)。ここのラウンジは、提供される食事がカピカピに乾いたベーグルとシリアル、リンゴなどだけで、しかも酒類は一人2杯までしか飲めないという条件付で、非常にレベルが低かった。11月下旬というと繁忙期ではないが、ニューヨークと成田の直行便の中ではコンチネンタル航空と並んで安いアメリカン航空だから、機内はほぼ満席であっ た。

定刻よりも30分ほど遅れて離陸。離陸後飲み物が提供されるが、エコノミークラスは酒類が有料(6ドルまたは600円)という吝嗇ぶりで、風邪を引いていることもあって素直にトマトジュースをもらう。機内食は牛肉と鶏肉があったが、鶏肉を選択した。これが大きな失敗で、不味そうな米の隣に一口大の 鶏肉と人参が並び、茶色いソースがかかっている。(因みに牛肉はマッシュポテトが添えてあった。)蓋を開けると、これが食べ物かと思うような匂いがする。 試しに一口食べてみるが、「喉を通らないくらい」不味い。副食の「寿司」も、タイ米にカニ風かまぼこが山葵なしで載っているものと、スモークサーモンとの 2種類で、とても寿司とは思えない外観をしている。味は余計なソースがかかっていないだけ主食よりは数段マシだが、あまり味わわないように急いで咀嚼して嚥下する。許容範囲内だったのは乾パンとサラダぐらいなものだ。

昼間の便なので全然眠くなく、映画を観て時間を潰す。隣の人と少し話をしたのだが、これが面白かった。
彼女は40前後の日本人女性だったが、5年間ニューヨークで働いていたのだが日本に戻ると言う。何故戻るのか(非居住者として当然の質問)と訊いたら、リーマンブラザーズで働いていたのだが、9月に夏休みでメキシコに行って戻ってきたら会社が潰れていたそうだ。再就職を試みたが生憎の不況で職はなく、結局諦めて日本に戻ることにしたそうだ。ところで彼女はリーマンの自社株を持っていて大損したそうだ。どんな会社に勤めていようと、自社株を買うなんて愚の骨頂だ(職と資産の両方を同時に失うリスクがあるからで、経済学的には自社株の空売りをするのが正しい)と思ったが、勿論それは言わなかった。

風邪で喉は痛いし鼻汁は出るし、眠くないので寝れないし、偏西風に逆らうので14時間もかかるという長く辛いフライトだったが、兎に角、11月22日に無事成田に着陸。入国審査では(既に非居住者になっているので)通過できるかハラハラしたが、入国検査官と一言も言葉を交わさずものの数秒で入国する。空港には妻子が迎えに来てくれ、再会を喜ぶ。当時8ヶ月だった息子は3ヶ月会っていなかった私のことを全く忘れてしまったようで、だっこすると泣いてしまいショックだった。
posted by Alexis at 08:31 | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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