2012年07月21日

インデックス投資をする理由

勉強でも運動でも、大抵の分野は努力しないと成果が出ない。ところが何の努力をしなくても確実に「平均点」が取れる分野がある。資産運用だ。

株価指数に連動するインデックスを買っておけば平均点が取れる。理由は次の通り。
  1. 全ての株は誰かに保有されている。
  2. 株価指数は全ての株の平均である。
  3. 従って株価指数は全ての人のポートフォリオの平均である。
もちろんここでいう「平均」は株式時価総額(上記2)や運用資産(上記3)での加重平均のことで、資本は国内外を問わず移動するから、「全て」は「世界中の」と解釈しなければならない。面白いことに、インデックス投資(正確には、インデックスと無リスク債券を適当な比率で組み合わせたもの)が「平均点」を保証するだけでなく、(ある仮定の下で)理論的に最適であるということも分かる。それは1950年代から70年代にかけて流行ったCAPM (capital asset pricing model)という理論なのだが、省略。(例えばMertonの1971年の論文参照。)
 
「平均点」はどれぐらいかというと、過去200年ぐらいの世界中を見回すと、株の実質利回り(配当含む)は年間8%ぐらいで、債券よりずっといい。(但し標準偏差が20%ぐらいあるが。)
 
インデックス投資は理論的に優れているだけでなく、次の利点も持っている。
  1. 「平均点」が保証されているので、心の平安が得られる。
  2. 買って放ったらかしにしておけばよいので、投資について悩む時間が最小で済む。
  3. 売買が少ないので手数料や税金があまりかからない。
  4. そもそもインデックスファンドは信託報酬が安い。
さて、前にも書いたとおり資本は国内外を問わず移動するから、真のインデックスは世界中の株の平均ということになる。非上場企業も沢山あるので文字通り世界中の株を買うことは不可能なのだが、近似することは可能だ。例えばVanguard社のETF(上場投資信託)であるVTI(アメリカのインデックス、信託報酬0.05%)とVEU(アメリカ以外のインデックス、信託報酬0.18%)を買えばよい。最近は日本の証券会社でも米国株取引ができるようになったので、探せば取り扱っている業者もあるかもしれない。あと、別に推奨するわけではないが、アメリカで証券口座を開くという手もある(完全に合法的)。Firstrade証券などは郵送で申し込める。
 
アメリカのETFのメリットはとにかく手数料が安いことだ。日本とは1桁ほど違う。ちなみにVanguard社は1976年に初めてインデックスファンド(S&P500)を作った会社で、手数料の安さでは右に出るものはない。
 
かく言う私も資産は自宅を除いて殆ど全てインデックス運用している。
posted by Alexis at 20:26 | Comment(0) | 経済関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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